神保町を歩いていたとき、
ウクレレショップから聴こえてきた
やさしい音色に思わず足を止めました。
流れていたのは、「Hula Girl」。
映画『フラガール』の主題歌です。
7年前にこの映画を観て
タヒチアンダンスを始めたので
私にとって思いいれのある曲。
そういえば、実家を出てから
音に触れる機会が減ったなぁ、と思い
その後すぐにウクレレを購入し、
休みの日に少しずつ練習しています。
暑い今の時期、
セミの鳴き声を聴きながら
ポロンポロンという音色を奏でるのも
なかなか風情があるものです。
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私の母は、
家で音楽教室を開いていました。
私が物心ついた頃にはすでに
ピアノやエレクトーン、
そして子供のグループレッスンで使う
打楽器などの音に囲まれる毎日。
私が実際ピアノを習っていたのは
3歳から中学生までですが、
大人になってからも、
CMやドラマで流れてくる曲を
聴いたままピアノで弾いてみる
というような生活を送っていました。
先日実家に帰った際には
気になっていたバンドのスコアを
iPadでダウンロードして
動画に合わせて弾いてみたり。
便利な世の中になったものです。
少し前、何かのTV番組で
「習い事にはピアノがおすすめ。
両手を使うから右脳と左脳が刺激され、
譜面を暗記するので記憶力が上がり、
発表会などで緊張感にも慣れる」
と専門家に分析されていました。
もちろん、こどもの頃は
そんな理屈で動いていたわけでもなく、
親からそんなことを諭されたこともなく
音を奏でること、音を聴くことが
楽しかったんだよなぁ。
でも、それでよかったのだと
思います。
もしかしたら、
母にはそんな野望が
あったのかもしれませんが。
とにかく、
日々の喧騒からふっと抜け出せる
不思議な力が、音にはあります。
大人になっても、都心に住んでいても、
そんな癒しの存在が近くにあるのは
とっても幸せなこと。
そう感じる心を育ててくれた
母が作ってくれたこどもの頃の環境に
今でもとっても感謝しています。
こどもと暮らしの
バイヤー・カシワラ
でした。