この春入学を迎える
娘が恥ずかしそうに
電話をしています。
電話の相手は
遠くの田舎に住む
おじいちゃんです。
子供が生まれてから毎年、
お正月休みには実家に帰っていたのですが、
今年は初めて東京でお正月を過ごしました。
先日、入学祝いが実家から届いたので
その御礼の電話をしているのです。
耳が悪くなった両親の
大きな声が受話器ごしに聞こえてきます。
久しぶりで緊張しているのか
娘は相槌をうつだけで
なかなか言葉を発っすることができませんでした。
なので、お手紙を書くことに。
「おじいちゃんの顔どうだったっけ?」
と聞かれたので写真を見せようとしたところ、
両親の顔写真がスマホの中にない!!
ということに気づきました。
結婚式のアルバムや
帰省時に撮影されて送られてくる写真を
引っ張り出すのも面倒だったので、
写メを撮ってメールで送ってもらうことに。
白髪でやさしい顔をした
おじいちゃんの絵を描いてくれましたが、
両親の写真、一枚くらい
スマホに入れておこうと思いました。
そんなことがあった週末に
本を借りに図書館へ行くと
一冊のステキな写真集に出会いました。
じいちゃんさま
梅佳代
写真家梅佳代さんの原点ともいえる作品で
高校生のころ、最初にカメラを向けたのが
目の前にいた大好きな
じいちゃん様だったそうです。
うちの娘も大きくなったら
カメラに興味を持ってほしいなと思えるほど、
被写体への愛がつまった写真集だなと思いました。
寒い冬がもうすぐ終わって
春の訪れを少しずつ感じる2月に、
梅佳代さんの写真集を見ながら
大切なものと向き合う時間の美しさを
感じたいですね。
こどもと暮らし
パパデザイナーの
イチカワでした。